★スマホ最適化した、カード型専門書ebook、それがアイカードブック(iCardbook)。専用端末がなくても大丈夫。あらかじめアプリをダウンロードすることで、スマホ、タブレット、PCから読むことができます。■iCardbookとは:・アイカードブック(iCardbook)は百篇程度の「知識カード」を編成した、カード型専門書ebook。・[カードタイトル(カード番号)+百五十字前後の本文+参考文献(書籍、論文、Web記事他)+註]で構成された「知識カード」が、知のネットワークを可視化します。・スマホなどのモバイル端末から、隙間時間に専門書の「設計図」を閲覧できる。アイカードブック(iCardbook)はアクティブ・ラーナーのサポート・キットです。★作品紹介:『なぜ経済学は経済を救えないのか —— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——』 倉阪 秀史(千葉大学)(上)視座と理念の転換◎選挙権ある人のための「社会科 教科書」——経済学篇——■目次構成:はじめに第一章 実物界からの離脱と成長経済への希求第二章 実物界からの離脱へ至る思想的背景第三章 エコロジカル経済思想への道程第四章 実物界から離脱した経済学による環境問題へのアプローチ第五章 実物を重視した経済学への展開■知識カードの例:(第五章 実物を重視した経済学への展開)76ケインズ経済学と実物界77失業率という実物的経済運営指標78宇宙船地球号の経済学79マテリアル・バランス論(物質均衡論)80エントロピー法則と経済過程81定常経済論82生命系の経済論83社会的共通資本84エコロジカル経済学の出現85エコロジカル経済学の四つの共通ビジョン(1)生態系のサブシステムとしての人間の経済86エコロジカル経済学の四つの共通ビジョン(2)持続可能性87エコロジカル経済学の四つの共通ビジョン(3)予防原則88エコロジカル経済学の四つの共通ビジョン(4)能動的・先取的(proactive)89究極の低エントロピーの供給源としての太陽90一時的な現象としての指数級数的成長91学際的アプローチの必要性92成長によるコストとメリットのバランス93持続可能な規模という経済運営の目標94デイリーの三原則95共進化96収容能力97レジリエンス98ストック-フロー資源99ファンド-サービス資源100デイリーのエコロジカル効率101エコロジカル経済学の課題■著者からのメッセージ:人口が減少する社会に突入した日本においては、労働力が減少し、人間の経済を支える実物的な基盤(人・人工物・自然・社会関係の各種資本基盤)の質を維持するための営み(手入れ)が不足しつつある。しかもこんにちの主流派経済学は決してこの状況を打開してくれない。視座と理念の転換が必要なのだ。主流派経済学が打ち捨てた、実物界を再認識する経済理論が求められている。■倉阪 秀史(くらさか ひでふみ)一九六四年、三重県生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科教授(公共研究専攻)(二〇一七年二月現在)。専門は、環境政策論、環境経済論、エコロジカル経済学、政策・合意形成論。一九八七年東京大学経済学部経済学科卒業。同年環境庁入庁。九四年から九五年まで米国メリーランド大学客員研究員。九八年千葉大学法経学部助教授、二〇〇七年同准教授、〇八年同教授を経て、十一年より現職。地方自治体の再生可能エネルギー供給量の推計を行う「永続地帯」研究をすすめる(http://sustainable-zone.org/)とともに、「多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保」(Open Project on Stock Sustainability Management : OPoSSuM オポッサム)の代表責任者を務める(http://opossum.jpn.org/)。特定非営利活動法人地域持続研究所理事長。著書:『環境政策論[第三版]』(信山社)、『政策・合意形成入門』(勁草書房)、『環境と経済を再考する』(ナカニシヤ出版)、『環境を守るほど経済は発展する―ゴミを出さずにサービスを売る経済学』(朝日選書)など。